第2回 アスプローバを効果的に使う前提条件
生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)は、非常に優れた生産スケジューラーですが、広範囲な生産管理業務のあらゆる課題に、この1つのソフトウェアだけで解決できるわけではありません。
これは野球のチームでもピッチャー、キャッチャー、内野手、外野手とそれぞれの選手の役割があって初めてゲームが成立するように、広範囲な生産管理業務で発生する複数のデータと連携して初めてASPROVA(アスプローバ)が効果的に機能するというご説明でイメージができるでしょうか。
生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)の得意とすることは、在庫、材料/部品の購入発注残、受注オーダー残が明確になっている状態で、どうすれば最も効率的に納期遵守をしながら生産をするのか、という詳細な生産計画を迅速に作成することです。
生産計画を作成するにあたり、今現在の製品在庫がどれだけあって、そのうち出荷予定に引き当てられている在庫を差し引いた有効在庫がいくつあって、正味生産しなければならないモノは何が何個なのか、といった詳細かつ正確なデータを与えてあげないと正確な生産計画が作成できないこととなります。
そして、在庫や受注残や購買発注残を管理するのは、生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)の所轄分野ではなく、生産管理システムやERPの所轄分野となります。
そのため、弊社では生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)の導入をご希望されるお客様には、まず生産管理全般の業務を生産管理システムやERPシステムが安定稼働した段階でASPROVA(アスプローバ)の導入を推奨しています。
または、これから生産管理システムやERPを導入されるお客様には、生産管理システムやERPのMRP機能と連動した形で生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)を同時に導入して頂くことも可能です。
生産管理システムやERPのMRP機能と生産スケジューラー・ASPROVA(アスプローバ)を連携するツールとして弊社開発のSIMASをご利用頂いております。